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<第5章 もうひとつの「お金」は可能だ!>日本人が知らない 恐るべき真実

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もうひとつのお金“地域通貨”

<2005.09.19>

さて、ここまでみてきたように、今のお金、そして今のお金のシステムでは現在の危機的状況を抜け出ることは難しいでしょう。

お金の歴史の中でご紹介いたしましたが、これまでもいろいろなお金がありました。

しかし、歴史の中に埋もれ、一般的にはほとんど知られていない、もうひとつのお金があります。それが"地域通貨"です。

日本の地域通貨は、1999年から急速に広まりました。
その契機となったのが、NHKで放映された『エンデの遺言』という番組です。

エンデは、ただの児童作家ではなく、社会のことを深く考え、憂いていました。それを物語る言葉が番組のエンディングで流れます。

今日のシステムの犠牲者は、第三世界の人々と、自然に他なりません。
このシステムが自ら機能するために、今後も、それらの人々と自然は、容赦なく搾取され続けるでしょう。このシステムは、消費し、成長し続けないと機能しないのですから。成長は無から来るのではなく、どこかがその犠牲になっているのです。

歴史に学ぶものなら誰でもわかるように、理性が人を動かさない場合には、実際の出来事が、それを行うのです。私が作家としてこの点でできることは、子孫たちが同じ過ちを冒さないように考えたり、新たな観念を生み出すことなのです。そうすれば、この社会は否応なく変わるでしょう。
世界は、必ずしも滅亡するわけではありません。しかし、人類はこの先、何百年も忘れないような後遺症を受けることになるでしょうでしょう。
人々はお金を変えられないと考えていますが、そうではありません。お金は変えられます。
人間がつくったのですから。

環境・貧困・戦争・精神の荒廃など、現代のさまざまな問題の根底には、お金の問題が絡んでいると考えていたエンデは、シルビオ・ゲゼルという一人の経済学者に注目していました。

そのシルビオ・ゲゼルとは、いかなる人物だったのでしょう?

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