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<第5章 もうひとつの「お金」は可能だ!>日本人が知らない 恐るべき真実

第5章 もうひとつの「お金」は可能だ!−目次>>自由貨幣理論

自由貨幣理論

<2005.09.21>

さて、このゲゼルの自由貨幣理論を、もう少し簡潔にわかりやすく説明していきましょう。

ゲゼルは「あらゆる自然物が時間の経過と共に老化(劣化)していくように、お金もまた老化しなければならない」とういうテーゼを立てました。

さらに「お金は経済活動の最後のところでは、再び消え去るようにしなければならない」とも言っています。

つまり、たとえて言うならば、血液は骨髄でつくられて循環し、役目を終えれば排泄されます。循環することで肉体が機能し、健康が保たれているのです。お金も、経済という有機組織を循環する血液のようなものだと主張したのです。

その方策として"持ち越し税"をかけることにより、事実上、貨幣を劣化させることを提案しました。
そして、すべての商品の平均劣化率は年率5%という計算を基に、貨幣もまた一年間に約5%劣化すべきであるとの結論に至ります。

ゲゼルは「交換を媒介するものとしての貨幣は、公共の交通機関のように公共財であり、使用の対価として少額の使用料を徴収すべきである」と述べ、具体的には、貨幣の使用者が郵便局等で印紙を購入し、毎月、それを貼付しなければ価値を保持することができない「スタンプ通貨」を提唱したのです。

この印紙代は商品の劣化率に近くなるよう、一週間で額面の0.1%、年率に直すと5.2%に相当するものでした。

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