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親イスラエルの権力構造はイランに対する攻撃のために、より激しいしつこさで戦いの太鼓を打つ。そして「軍事的な選択肢を予定表の上に置く」ために、共和党のホワイトハウスと同様に民主党の議会と大統領候補たちを上手に誘導する。公然たる戦争プロパガンダと並行して、リベラル派のイラク戦争批判者たちが、イスラエルが「本当はイラク戦争に反対した」などと主張する記事を発表している。ガレス・ポーター(Gareth Porter)、元CIA分析官レイ・マクガヴァン(Ray McGovern)、ウィルカーソン大佐(Colonel Wilkerson)(コリン・パウエルの補佐官)、ウルトラ・シオニスト・ネオコンであるマイケル・レディーン(Michael Ledeen)などなどの実に様々な著者が、イスラエルは米国にイランを攻撃してもらいたかったのでイラク戦争には反対したと叫ぶ。他の者達は、イスラエルが米国にイラクへの侵略は中東にとって悲惨な結果を招くだろうと忠告していたと主張し、イランに向けてその秤を傾けながら対イラン攻撃は予想してきたことだと叫ぶ。こういったイスラエル免責者達は別の責任者達を指名するのだが、それはブッシュ-チェイニー-ラムズフェルドのライン、あるいは米国ネオコン(むしろシオン・コンとして知られる)であり、件の連中が主張することには、彼らはイスラエルと別に、あるいはこの地域におけるイスラエルの主導性を無視して、行動したというのである。
またそれとは別の見方もある。それによると、イスラエルが米国のイラクに対する攻撃を推し進め、戦争を考え付きプロパガンダを進めそして戦術を練るために、米国の親イスラエル信奉者達を通してその力で全てを行った、ということになる。こちらの見方は、シオン・コンたちがイスラエル国家の利益に反する行為は一切行わなかったことを認める。実際にイスラエルの高官たちは、米国政府、特にペンタゴンの特別計画局(the Office of Special Plans)の内部で米国内の手先達と共に、軍事攻撃を正当化する偽情報を流すために日々の作業に携わっていたのだ。もしも、我々がこれから示すように、イスラエルが米国を後押ししてイラクを攻撃させることに深く関わったとしたら、そして米国をイランに対する戦争に駆り立てる現行の偽情報キャンペーンの背後にいるのだとすれば、反戦勢力と米国世論は「イスラエル要因」に公然と立ち向かわなければならない。
我々は、こういったイスラエルの免責論が、主要に、この消耗させる血まみれの限りなき戦争に我々を操ったあのイスラエル第一主義者達から米国世論の怒りをそらさせようとする試みである、という主張を打ち上げたい。米国のイラク侵略に対するイスラエルの責任を免除することは、このユダヤ国家と米国内にいるその手先どもに対してイラクでの米軍の堕落に対するあらゆる非難からの逃亡を許し、イランに対する米国の新たな血まみれの攻撃を立ち上げることについて彼らに「道徳的に潔白な経歴」与えてしまうことになる。イスラエルが我々に植民地主義の不治の病に効く二重の薬を与えるかのように見るのはとんでもないことであり、その免責はイスラエルとその手先どもがイラク侵略と同じパターンの情報操作と二枚舌で我々をイランとの戦争に導くことを許してしまうのだ。ホワイトハウスと民主党の議会はイスラエルの声をこだまさせて、核攻撃の脅威を膨らませ、イランの指導者を悪魔化し、イラン亡命者を基盤にした暴力的な親米主義者達を訓練し資金を与え経済制裁を加え外交政策を「失敗」させることを通して散発的な戦闘行為を支援し、・・・、そして我々を新たな戦争に向かわせるのである。そのリベラル(シオン・リブ; Zion-lib=リベラル派シオニスト)が主導するイラク侵略での役割に対する責任免除を利用し、ジョセフ・リーバーマン上院議員のような忠実な伝令役の口を通して、シオニスト権力構造はイラクでの米国兵士の死についてイラン人を非難するのだ。米国の若い兵士をイラクに送り込んで死なせたのは政府内外にいる好戦的なシオニストの高官たちではないが、それはイスラエル国家の命令で行ったことであり、米国民はそこにその怒りを直接に向けるべきだ。しかし実際にはイラン人たちがイラクの抵抗者たちに武器を与え訓練しているとして非難されている。イラクでの総崩れ状態の責任追及からイスラエルを外してイランを持ってくることは、イスラエルにその裏面を隠そうとする目的のために給仕するばかりか、より強大でより良く武装されたイラン人に対する新たな軍事的冒険に米国人を駆り立てることになるのだ。
イスラエルの免責者たちはその政治的背景や目的では決して一様ではない。一部のリベラルたちは強力なシオニストの反発を買うことに恐れをなし、米国でのイスラエル・ロビーの活動を覆い隠そうとするが、それは親イスラエル民主党議員の間での親近感を勝ち取り、イラク戦争に批判的なユダヤ人リベラルの富豪たちから経済的な支援を得るための方法である。民主党の議長であるハワード・ディーンは、2006年のテルアビブ訪問中に、新たなイスラエルの台本に従って、「米国は攻めるべき国を誤ったのだ!」と述べたのだ。
「イスラエル免責」作戦の代償は、イスラエルの戦略によって推進される侵略の連続の一部として我々をイランとの新たな戦争に連れて行くために、イスラエル第一主義のロビーが果す強力な役割を見過ごしてしまうことである。こういった狡賢い策略はバックファイアーを起こしつつある。民主党内のリベラルな親イスラエル集団の予断と偏見に働きかけたことで、イランに対するシオニスト主導のプロパガンダと好戦主義的な攻撃に反対するはっきりした反戦運動がちかごろ全く消えてしまっているのだ。
一部の反戦シオン・リブたちが、イラク侵略を推し進めたシオン・コン/イスラエルの政策立案者達から一定程度の距離を置こうとしていることに疑問の余地は無い。しかしこのことは新たなそしてより危険な軍事行動に対するいかなる反対姿勢から来るものでもないのだ。その逆にシオン・リブたちは、イランに対する新たなより攻撃的な戦争政策に有利になるように、信頼を失ったブッシュ-チェイニーのイラク政策を批判するのである。イスラエルと、地方レベルや国家レベルでのユダヤ組織およびキリスト教原理主義組織というイスラエルの伝動ベルトを免責することによって、リベラルたちは平和を求める同盟者を失ってきた。彼らは、米国国民と米軍内の一部によって次第に拒絶されつつあったイスラエルとその米国内の機関の強大な影響力をよみがえらせているのである。イラクにおける敗北状態に対して、ブッシュ/チェイニーおよび「ビッグ・オイル」内のその同盟者だけに責任を負わせ、イスラエルの役割を除外することによって、シオニスト権力構造と民主党にいるそのおべっか使いたち、リベラルな免責者たちは、中東での新たな戦争のサイクルに向かう道を開くのだ。シオニストとイスラエルに同調する米国による差し迫った対イラン攻撃を防ぐために、我々は、米国をイラクへの攻撃に追い込んだ者達について、完璧に分かっていなければならないのである。