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米国:あるユダヤ国家

【 XI 】

米国の「ユダヤ」精神は、マルクスによって告発されたものだが、ユダヤ系米国人のジャーナリストであるフィリップ・ワイス(phillip weiss)によって輝かされ賞賛されたものである。[12]

《我々が密かに知っているあることを、誰もが言い出すことを許されていない。ユダヤ人が米国を変えた、ということを。公民権運動はユダヤ人の正義についての価値観を反映したものである。フェミニズムはリベラルなユダヤ人の女族長主義の価値観を反映したものである。メディアの中で空前絶後の権力を持ったユダヤ人たちは、情報化時代の到来を告げた。心理学がお手の物であるユダヤ人とハリウッドのユダヤ人は、seinfeld【訳注:TVのコメディ番組】、 weinstein【訳注:人気TVアニメの人物】などで民衆文化の言葉を変えた。そして我々の社会全体を通しての教育的成功に対する新たな強調はユダヤ人の学習への愛情を反映している。私は財政や法律についてはあまりよく知らないが・・・。こういった流れが米国をより公平にしより創造的にしてきたのだ。ユダヤ人は教会と国家の分離を促進してきた。公的により重要な物事に対する教会の影響の大幅な減少は、世俗化したユダヤ人たちが文化的な力量を手に入れたこと抜きでは起こらなかっただろう。そして今まで誰もこのことについて語らない。支配的な文化における最も重要な変化は、過去25年間に起こり、そして誰にも語られないままだ。》

このワイスのうぬぼれに満ちた自己讃美はある種の冷静さを呼び起こすものである。これらの変化をより幸福に満ちたとはいえない光の中で見ることができるのだ。ユダヤ人が米国を変えたのは過去25〜30年の間だ、とワイスは言う。これらの年代は米国のユダヤ人にとって黄金の年月であった。彼らの権力と影響力のシェアは成長した。しかしこれらの年月は米国の非選民たちにとってはむしろ悪い時代だった。英国の週刊誌エコノミストは、ネオ・リベラリズムの熱心な支持者なのだが、最近次のように報じた。[13]

《貧者と富裕者の間にある差が広がっている。米国ではこの20年間で、人口比で上から5分の1に当たる富裕層の収入は下から5分の1に当たる貧困層のそれと比べて、9倍だったものが15倍へと増加している。1999年には、英国の収入の不平等はこの40年間で最も大きなレベルになった。》

ユダヤ人の影響の増加は社会の分裂を伴った。金持ちは益々金持ちになり、貧乏人は益々貧乏になり、中産階級は失われていった。それは予想されるべきことだった。伝統的にユダヤ共同体の繁栄は一般の人々の利益に逆らって進むのである。聖書は我々に、ヨセフとその兄弟たちに関する祖形的な話を与えてくれる。彼らは普通のエジプト人をファラオのための奴隷にすることによって繁栄した。残虐王ドン・ペドロの時代のスペインでユダヤ共同体は国王の側に付いて一般の民衆と敵対していた。17世紀のポーランドやウクライナでも同様だった。欧州のどこででも王宮の隣にユダヤ人の居住区が位置していたのは根拠の無いことではなかったのだ。

「メディアの中で空前絶後の権力を持ったユダヤ人たち」はそのいつものたわごとに携わった。イスラエルを褒め称えること、ユダヤ・ホロコーストを嘆き悲しむこと、イラクでの大量殺人から米国での黒人の進歩への妨害にいたるまでの、あらゆる唾棄すべき日常的な事柄を支持すること、等々。ユダヤ人の下で、ハリウッドはアメリカ映画をずっと暴力的なものに、押し付け道徳的なものに、押し付けがましいものに、そして俗物的なものに作り変えた。映画界にはウッディ・アレンのような善良なユダヤ人もいるが、しかし彼はハリウッドにはいないしいずれにしてもアンチ・セミットと見なされている。法律の世界では、ユダヤ人の伸張は米国をより公正な社会にはせずに、より激しい訴訟社会にしてしまった。「ユダヤ人弁護士」は夜中に子供を震え上がらせるお化けのような存在になってしまった。「教会と社会の分離」は強制的な反キリスト教化と反精神主義化と見なすことができる。

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【脚注:注釈箇所についての著者からの補足】

[12] source: ny observer of 22 january 2001 by :phillip weiss

[13] june 16, 2001

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