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いわゆるユダヤ・ロビー(『右側』と『左側』)は、戦略家とテクノクラートの機構によって形作られている。それは世界にある数少ない拠点によって拡大された超国家資本主義の、産業、技術、軍事、金融、そして情報の組織網を操作するのである。
ユダヤ・ロビーは決して(ネオコン『右翼の顔』の分析家が断言するように)イスラエル国家を代表するばかりではなく、むしろ一つのシオニスト世界権力を代表しているのだ。それはイスラエル国家と同時にアメリカ合衆国の所有者でもある。そしてまた天然資源と経済・生産システムを持つ残りの国々の支配者でもある。
このロビーはホワイトハウスにばかりいるのではなく、むしろあらゆるレベルでこの超国家資本主義の機能のすべてを包み込んでいるのだ。その戦略デザインは銀行と多国籍企業シンジケートの大物支配者と重役たちの頭の中にある。彼らはワシントン合意の中にその座席を持ち、この地球をケーキででもあるかのように切り分けるのだ。
この世界的で相互的、そして全面化された権力のデザインは、国々とその政府を「飛び地の支配人」に変える財政、産業、サービスにおける資本同士の同盟と連絡の際限の無い網を通して、具体化されるのである。
左翼も右翼もこの『全面化された』権力について語らない。理由は簡単だ。右も左も、この惑星をコントロールする超国家資本主義の計画と戦略に(対決するかのような格好だけを見せて)渾然一体となっているからである。
我々の中に戦略的な理解(知識と認識の革命的な『第三の立場』)の新しいシステムが登場しない間は、地球を支配する世界的な権力は『左翼』と『右翼』という見せ掛けのオプションを永続化させるであろう。
そしてブッシュと共和党の鷹どもの『右側の』ユダヤ・ロビーは――予想通りのことだが――リベラル民主党の『左側の』ユダヤ・ロビーに取って代わるであろう。それは世界的なシオニスト帝国が作る同一のラインに沿って連続する戦略なのである。
そして世界は(理解の仕組みの戦略的な方向転換が起こらない限り)今までと同様であり続けるだろう。一貫した方向と、分裂した頭脳で。