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<第1章 日本国破産−今そこにある危機−>日本人が知らない 恐るべき真実

第1章 日本国破産−今そこにある危機−目次>>日本は既に財政破綻している!?

日本は既に財政破綻している!?

<2005.08.03>

財政破綻とは日本国政府の破産であり、国家予算が組めなくなる事態に陥ること

経済とは何でしょう?その語源は「経世済民」という漢文であり「世の中を治め、人民の苦しみを救うこと」です。さて、現在、経済は「世の中を治め、人民の苦しみを救うこと」ができているのでしょうか?私には逆に「世の中を混乱させ、人民を苦しめる」ものになっているような気がしてなりません。その根拠をこれから示していきたいと思います。

 まず私たち日本人が間近に直面する大きな危機は、財政破綻でしょう。ただ、バブル崩壊後の陰鬱とした雰囲気はあるものの、相変わらず都市ではファッションショーさながらオシャレに着飾った人たちで溢れ、ビルや道路の工事もひっきりなしに行われ、繁華街ではネオンがきらめいています。平成大不況といわれる中でも、飢える人も非常にごくわずかで、公園や河沿いで増え続けるブルーシートのテント(ホームレスの人の住み家)以外は貧しさが目に付く機会は、それほどありません。

 2004年12月にスマトラ沖で発生した地震が巨大津波を起こし、日常生活をおこなっていた人々をアッという間に飲み込みました。財政破綻という大地震は既に予震が始まっていて、いつ本震が起きるかわからない状況です。本震が起きれば、巨大津波が押し寄せ、その影響は22万人の死者を出したインド洋津波の比ではない莫大な被害が想定されます。政治と市民生活が隔絶されている今の日本の状況では、この問題の大変さが認識されにくいようです。

 財政の話は難しいし、理解困難な面がたくさんあります。ただ、財政を理解することは、国民が主権者としてこの国を健全に動かしていくのに不可欠な話ですし、決して他人事ではありません。

 財政破綻とは日本国政府の破産であり、国家予算が組めなくなる事態に陥ることです。経済学の定義では「財政赤字が持続可能であるとは、政府保有財産の売却収入を用いず、租税を公債の利払い・償還財源として、今後も従来の財政運営のままで公債を発行し続けても、無限先の将来において公債(政府債務)残高が発散(無限に膨張)しない」ということです。公債残高が将来無限に膨張しないということは、将来的には財政が破綻しないことを意味します。逆に、公債残高が将来無限に膨張するということは、将来のいずれかの時点で財政が破綻してしまうことを意味します。

 この定義に従えば、既に日本政府は財政破綻の過程に入っています。まずは財務省主計局が公表した資料「2005年度我が国の財政事情について」をもとに、何故、日本が財政破綻しているのかを検証してみることにしましょう。

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