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<第2章 グローバリゼーションはユートピアを実現するか?>日本人が知らない 恐るべき真実

第2章 グローバリゼーションはユートピアを実現するか?−目次>>広がる経済格差

広がる経済格差

<2005.08.22>

国連の諸機関は、各国間、各国内の格差が急速に拡大しているとしています。
世界銀行によれば

「世界の人口60億人のうち、約2分の1の人々が1日2ドル未満、約5分の1の人々が1日1ドル未満で生活しています」

「世界の国内総生産の80%は富裕国で暮らす10億人が生み出しており、残る50億人がその他の20%を生み出しているにすぎません」

「世界では20億人が清潔な水を利用できない状況にあり、1億1500万人の子供が一度も学校に行くことがなく、約3800万人のHIV感染者(そのうち95%以上は途上国の人々)が治療の機会をほとんど与えられていません」

となっています。
国連開発計画によれば

「世界の上位5%の人が下位5%の人の114倍もの収入を得ている」

「世界の最も貧しい20%が住む諸国と最も豊かな20%の人が住む諸国との一人当たりの所得の格差は、1対150にものぼる」

「世界人口60億のうち80%は生活に困窮しており、その半数は1日2ドル以下で生活している」

「アメリカのもっとも豊かな10%の人(世界人口の0.5%に満たない約2700万人)が、世界のもっとも貧しい43%の人々の総収入に値する額の収入を得ている」

となっています。また、

「1960年代の70年代には、米国企業のトップと平社員の給料格差は60〜70対1の割合だったのが、現在では300〜400対1にまで広がった。1980年代のレーガン政権時代に、米国の家庭の上位1%は、その収入を2倍に増やしたが、最低レベルの20%は少ない収入の15%を失った」

とされています。
国際労働機関(ILO)によれば

「世界の半分の30億人が貧困。過去40年間の世界でもっとも豊かな20%の人と、もっとも貧しい20%の人の収入差は2倍となった」

となっています。
国連世界食糧計画は、

「今日、世界には、すべての人々が健康で生産的な生活を送るために必要な栄養分を摂取するのに十分な食糧があります」

しかし

「8億以上の人々が、毎日を空腹のまま終える生活を余儀なくされています。人災や自然災害の被災者およそ5000万人が、深刻な飢餓の脅威にさらされています。毎日3万5000人もの人たちが亡くなっていますが、その主な原因は栄養失調です。」

毎日3万5000人ということは、年間で1300万人です。
第一次世界大戦の戦死者数が1300万人ですから、毎年、第一次大戦がおこなわれているような被害が出ているのです。しかし、国連世界食糧計画が「今日、世界には、すべての人々が健康で生産的な生活を送るために必要な栄養分を摂取するのに十分な食糧があります」といっているように、これは決して自然災害ではありません。人間がつくり出した人災です。

では、何故このような状況になったのでしょう?その原因から探ってみたいと思います。

【参考資料】ハンガーマップ
http://www.jawfp.org/goods/hunger.html

ハンガーマップは、国連世界食糧計画(WFP)が国際連合食糧農業機関(FAO)の統計に基づき作成した世界の飢餓状況を表した世界地図です。

栄養不足人口の割合により国ごとに5段階で色分けされています。飢餓人口の割合が最も高い赤色に分類された国では、全人口の35パーセント以上もの人々が栄養不足の状態に陥っています。世界には飢餓状態の国が20カ国以上あり、現在でも多くの人々が飢餓に苦しんでいます。

この地図によると、国民の3人に1人が栄養不足状態にある国が、世界に20カ国以上もあります。特にアフリカ大陸や、中央アジアに集中しています。飢餓の原因として、自然災害や紛争、HIV/エイズの蔓延による労働人口の減少等、様々なものが挙げられます。

この世界地図から推察できることは、貧困と飢餓は、当然のことながら途上国に多いということです。途上国は、かつて植民地であったところが多く、原因を探るには歴史をさかのぼらなければならないようです

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