Anti-Rothschild Alliance

資料室

動画『The Money Masters』の翻訳テキスト page.5 (2:03:27〜2:21:08)

2009-01-03

お金を操る者達

国際的銀行家達はどの様にアメリカを掌握したのか

Page.5

2:03:27
22.1913年の連邦準備法

大統領選挙運動中、民主党は抜かりなくオルドリッチ法案に反対している振りをしていました。当時、自らも民主党員であり下院金融通貨委員会の議長でもあったルイス・マクファデン下院議員はその20年後に次の様に説明しています。

「オルドリッチ法案はウッドロウ・ウィルソンが大統領候補に指名された際に…政治綱領で糾弾されていました…  民主党を支配している者達はもし彼らが政権に復帰すれば、自分達が政府の舵を握る間はこの国に中央銀行が設置される事はないと約束したのです。

13ヵ月後、その約束は破られ、ウィルソン政権は、ハウス大佐の背後にいた邪悪なウォール街の人物達の指導の下に、

上意下達の支配を行って揺籠から墓場まで我々に足枷をかけるため、この自由な我国に古臭い時代遅れの君主国家的制度である“国王銀行”を設立したのです。」

ルイス・T・マクファデン(民主党‐ペンシルバニア)

2:03:21

ウィルソンが大統領に選出すると直ちにモルガン、ウォーバーグ、バルーク及び彼らの仲間達はウォーバーグが連邦準備制度と名付けた「新しい」計画を提示しました。
民主党の首脳陣はその新しい法案をオーウェン・グラス法案と呼び、オルドリッチ法案とは根本的に異なるものとして絶賛しました。しかし、実際のところ、その法案はあらゆる重要な点でオルドリッチ法案と全く同じものだったのです。

実際、民主党がオルドリッチ法案との類似性を余りにも激しく否定したため、両法案の父であるポール・ウォーバーグは既に賄賂を授けている議会の友人らを安心させる為に自ら介入してそれらの法案が実質的に同じものである旨を説明しなければならなくなりました。

「殻の部分に影響する外見上の違いは無視するとして、両システムの中核部分は酷似しており、相互に関係している」
ポール・ウォーバーグ

2:05:10

しかし、これは飽くまでも内々の告白に過ぎず、公の場では金銭信託はオルドリッチ上院議員やロックフェラーのナショナルシティバンクの頭取でジェキル島に参加した7人の中の一人であるフランク・バンダーリップを引き合いに出して新しい連邦準備制度に反対していたのです。

しかし、何年か経った後、バンダーリップはそれら二つの方策が実質的に同じものであった事をサンデー・ポスト紙の記事の中で認めています。

「オルドリッチの連邦準備計画はオルドリッチと言う名が付されていた際に敗北したとは謂え、
その内容の要点は最終的に採択された計画の中に全て盛り込まれている。」

フランク・バンダーリップ

2:05:48

議会の投票が近づくに連れ、彼らはオハイオ州の法律専門家であるアルフレッド・クロージャーを召喚して証言させました。クロージャーはオルドリッチ法案とオーウェン・グラス法案の類似性を指摘して次の様に述べています。

「その…法案はウォール街と大銀行が過去25年間に亘って懸命に得ようとして来たもの、即ち、通貨の公的支配に替わる私的支配と言う目的を正に達成させんとするものです。

それ(オーウェン・グラス法案)はオルドリッチ法案と全く同様にその目的を完全に達成するものです。両法案の策は共に公衆の貨幣に対するあらゆる実効支配を政府とその国民から奪い、国民の間に流通する貨幣量を増減させる危険な権限を銀行に対して独占的に付与するものです。」

アルフレッド・クロージャー

2:06:29

その策に関する議論の最中、上院議員達は大銀行が彼らの資金力を使って自分たちに有利な結果を導こうとしていると苦言を呈しました。云わく「この国には公共の福祉の敵である銀行群が存在している」。何たる控えめな表現ではありませんか!
欺瞞と腐敗の避難にも拘わらず、1913年12月22日、殆どの上院議員達が首脳陣らからクリスマス休暇終了後のかなりの期間が経過するまでは何もしないと言われて安心した後に休暇で町を離れてしまっていた間に、法案は遂にまんまと上院を通り抜けたのです。

この法律は地球上で最も巨大な信託を打ち建てるものとなる。
大統領がこの法案に署名する時、金力に拠る見えざる政府が合法化されるのだ。
人々が直ちにそれに気付く事はないかも知れないが、その審判は単に数年先延ばしにされたに過ぎない…立法府による永年の最悪の犯罪がこの銀行法案によって犯される。

チャールズ・リンドバーグ(共和党‐ミネソタ)

2:07:38

これらの事柄に加え、議会は、その僅か数週間後に所得税を合法化する法案を遂に通過させたのです。所得税法が何故重要なのでしょうか?それは銀行家達が連邦政府の借金が事実上無制限に嵩む制度を漸く設置したからなのです。この借金の利子はどの様にして返済するのでしょう、元本は無視して好いのでしょうか?私有の中央銀行が元本を無から創り出す事を思い出して下さい。当時の連邦政府は小さな存在でした。それまでの政府は自らの存続を関税と物品税の税収入みに依拠していたのです。
イングランド銀行に於けると同様、利子の支払は国民に課する直接税によって保証させる必要がありました。両替商達は、もし諸州の寄付金に頼る様な事があれば各州の議会はいつの日か堪りかねて反抗し、自分達のお金に課される利払いを拒絶するか、少なくとも負債額の縮小を容認するよう政治的圧力をかけてくるに違いないと分かっていたのです。

2:08:35

興味深い事に、それと同じ様な所得税法を違憲とする判決が1985年に最高裁判所で下されました。同最高裁は、また、法人所得税 でさえも違憲であると判断しています。その結果、オルドリッチ上院議員は議会による所得税法の制定を可能とする憲法改正法案を急遽作成しました。こうしてアメリカ合衆国憲法第16条修正案が各州議会に上程されました。しかし、その16条修正案の可決に必要な州政府の四分の三の賛成票は嘗て一度も得られていないとする批判者もいます。つまり、合衆国憲法修正第16条は合法的なものではないかも知れないのです。

2:09:15

しかし、両替商達はその微妙な点について議論するつもりはありませんでした。1913年10月、オルドリッチ上院議員は議会に所得税法案を急き立てて押し売りしました。
アメリカを借金の淵に追い込もうとしている者達にとって、国民から直接に課税し、州議会を迂回する権利を有さない連邦準備法案は全く利用価値がないからです。

2:09:38

連邦準備法案が議会を通過してから1年後、リンドバーグ下院議員は連銀が如何にして我々が「景気循環」と呼んでいる状況を演出し、また、その状況を利用して如何に自分らを利するかについて説明し、次の様に述べています。

「物価高を引き起こすのに連邦準備制度理事会は単に公定歩合を下げるだけである… 信用の膨張と株価の上昇を作り出し、次いで、実業家達がそれらの状況に慣れた時点で…、経済が発展している最中に…金利を恣意的に引き上げる事で繁栄を途中から阻止する事が出来る。

公定歩合を僅かに変化させて市況の高騰と下落を行き来する振り子を静かに前後に揺らすか、或いは、その変動幅を更に大きくして激しく乱高下させる事が出来る。
何れを採るにせよ、それは金融状況に関する内部情報を所有しており、また、やがて上昇もしくは下降する来るべき経済的変化についても予め知らさせているのだ。

これは嘗て存在した如何なる政府にとっても特殊な特権階級に自らが与えた最も奇態で最も危険な権益である。

そのシステムは私的なもので、他の人々のお金を使って可能な限り最大の利益を得ると言う目的からのみ運営されている。

彼らは自らを利する為には何時の時点で恐慌を引き起こすべきか予め承知している。
彼らは、また、何時の時点で恐慌を終らせるべきかも心得ている。
インフレもデフレも彼らが金融を制御するものである限り、全く同じように彼らの役に立つのである。

チャールズ・リンドバーグ下院議員(共和党‐ミネソタ)

2:11:07

リンドバーグ下院議員は全ての点で正しかったのです。ただ、彼はヨーロッパの殆ど国々が数十年から数百年も前から既に中央銀行の餌食となっていた事には気付いていませんでした。
彼は僅か1年後の連銀による金市場の独占と言った興味深い事実にも言及し、「既に連邦準備銀行は金と金証券を独占している」と言っています。しかし、連銀の批判者がリンドバーグ下院議員だけであった訳ではありません。1920年から1931年まで下院金融通貨委員会の議長を務めたルイス・マクファデン議員は連邦準備法のもたらしたものが何であるかを次の様に言い表しています。

「自分らの楽しみの為に世界を奴隷化しようと共謀して活動している国際的銀行家と国際的実業家どもに支配される超国家」
ルイス・T・マクファデン(ペンシルバニア選出の民主党下院議員)

2:12:02

マクファデンが連邦準備銀行の株主達の国際的な人格性をどの様に見ていたか銘記して下さい。1960年代に下院金融通貨委員会の議長を務めたもう一人の人物であるテキサス出身のライト・パットマンは次の様に語っています。

「合衆国には、事実上、二つの政府がある… 憲法に基づいて正当に建国された政府を有する… と同時に憲法に拠って議会が留保している金権力を振りかざす連邦準備制度内の独立した、制御される事のない、そして非協調的な政府が存在しているのだ。」
ライト・パットマン下院議員(民主党‐テキサス)

2:12:34

電灯を発明したあのトマス・エジソンでさえ連邦準備の制度を糾弾する戦列に参加していたのです。

「我国がドル公債を発行できるのなら、ドル紙幣を発行できるのです。
公債で得られる利点は紙幣でも同じ様に得る事が出来ます。
公債と紙幣の違いは公債が金融業者達にその公債の額を二重に支払い、しかも20%の追徴を許してしまうのに対し、通貨である紙幣は何らかの有用な方法で直接に貢献する人々にしか支払われないと言う処にあるのです。

我々の国が3千万ドルの公債は発行出来て、3千万ドルの通貨は出来ないと言うのは何とも馬鹿げています。両方共に支払を約束するものですが、一方は高利貸しを肥やす為の約束であり、他方は人々を助ける為のものなのです。」

トマス・エジソン

2:13:24

連邦準備法が成立してから3年後、最初の任期中にそれを解き放った本人であるウィルソン大統領でさえ自分を反省し、次の様に述べています。

「我々は文明世界で最悪の支配を受け、完璧に管理された政府になってしまった−我々は自由な言論による政府では最早なく…多数決による政府では最早なく、単に一握りの支配的有力者の意見と圧力による政府なのだ。

商業や製造業の分野で最高の地位を占める人物らのある者達が何かを恐れている。彼らは、余りにも緻密に組織され、余りにも巧妙で、余りにも用心深く、余りにも固く連結し合い、余りにも完全で、余りにも広範囲に行き渡っている力が何処かに存在しており、それ故、彼らに関する批判がましい事を密かに口にする様な事は避けた方が好いと言う事を知っているのだ。」

ウッドロウ・ウィルソン

2:14:19

ウィルソン大統領が1924年に死亡する前に「図らずも自らの政府を荒廃させてしまった」と告白した時、彼は自らがアメリカに与えた損害の大きさを十分に気付いていたのです。

2:14:30

この様にして遂に両替商達、即ち、流通している通貨の量を巧みに操作する事で利益を得ている者達は私有の中央銀行を再びアメリカに設置したのです。やはり彼らの所有になる大手の新聞社は国民に向けて1913年連邦準備法の成立を歓迎する記事を報道するのに「今や不況は科学的に防止し得るものとなった」などと記しています。しかし、実情は今や不況が科学的に創り出せる様になったと言うことなのです。

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2:15:04
23.第一次世界大戦

権力は極度に中央化し、今や戦争、実に大規模な戦争を行う時となったのです。事実、最初の世界戦争となりました。言うまでもなく、中央銀行にとって戦争に関わる政治的な諸問題は、潜在的利益ほどには殆ど重要ではありませんでした、そして、戦争ほど借金を創り上げるものは他にないのです。
その時点までの例を挙げれば、英国が最善の例となります。イングランド銀行の創立からナポレオンがワーテルローの戦いに敗れるまでの119年の期間中、英国は何と56年間も戦争に明け暮れていました。そして戦争状態になかった残余の期間に於いても英国はその殆どを戦争の準備に費やしていたのです。

2:15:42

第一次世界大戦に於いて、ドイツのロスチャイルド家はドイツ政府に資金を貸付け、英国に於いては英国のロスチャイルド家が英国政府に、フランスに於いてはフランスのロスチャイルド家がフランス政府に資金を貸付けていました。アメリカではJPモルガンが軍需物資の販売代理店として英国とフランスの両国に武器を売りつけていたのです。

事実、戦争に突入してから6ヶ月を経た後にモルガンは1日1千万ドルの買物をする地球で最大規模の消費者となっていました。ここウォール街23番地にあった彼の各事務所には仲買人に販売営業員が取引を得ようと連日押し寄せていたのです。実際、それが余りにも酷かった為に銀行はその全ての扉とパートナーの家々に警備員を配備しなければならなくなった程でした。ニューヨークの他の多くの銀行家達も戦争から利益を得ていました。

2:16:26

ウィルソン大統領はバーナード・バルークを戦時産業委員会の議長に任命しています。歴史家のジェームズ・パーロフに拠るとバルークとロックフェラー家は両者共に戦争からおよそ2億ドルの利益を得ていました。しかし、利益だけが動機だった訳ではありません。復讐もあったのです。両替商達はロシア皇帝が南北戦争の際にリンカーンを支持した事を決して許しませんでした。しかも、ロシアは私有の中央銀行を設置しようとする企みに妥協しようとしなかったヨーロッパで最後の大国でもあったのです。

2:16:59

第一次世界大戦が始まって3年後にロシア革命は起こり、ロシア皇帝が転覆させられて共産主義の災禍が植え付けられたのです。

クーン・ローブ商会のジェイコブ・シフは死の床にあってロシア皇帝を敗北に向けて2千万ドルを出費した事を自慢していました。

2:17:20

革命を支援する為の資金は英国からも拠出されています。

2:17:24

世界で最も裕福な人物が彼らの富の源泉である資本主義を破壊すると明確に公約している共産主義を資金援助すると言うのは、一体、何故なのでしょうか?この分野を研究していた作家、ゲイリー・アレンはそれを次の様に説明しています

社会主義の計画は富を分配する事ではなく、実際には富を一元的に管理して支配する方法であると言う事が解れば、社会主義を支援している大富豪達の矛盾とも見える行動は全く矛盾ではなくなります。
それどころか、彼らの行動は論理的なものとなり、権力欲旺盛な誇大妄想狂どもの完璧な道具とさえなるのです。

共産主義、即ちより正確には、社会主義は抑圧された大衆の運動などではなく経済的エリートの運動なのです。」

ゲイリー・アレン、作家

1970年に出版された「世界の歴史を金で動かす男達」と題する本の中でクレオン・スクーセンは次の様に述べています。

「どの様な権力も更に大きな力への渇望を生み出す傾向がある…大富豪が何時しか自らの富だけではなく世界全体の富を支配したいと熱願する様になるのは概ね不可避である。

それを達成する為に彼らは既存のあらゆる政府を打ち倒して世界的な中央集権的独裁権力の諸機関を打ち立てようと躍起になっている権力欲旺盛な政治的陰謀家の野心を大いに喜び、それを養うのである。」

クレオン・スクーセン

2:18:47

しかし、それら革命家達に対する抑制が効かなくなり、彼らが大富豪達の権力を奪取しようとし始めたらどうなるのでしょう? 毛沢東は所謂権力に関する自らの立場を表明して1938年に「政権は銃口から生まれる」と言っています。ウォールストリート・ロンドン・アクセス社はそのリスクを取る事としました。つまり、計画の首謀者は共産主義の革命家グループに対し、彼らが従順な時には莫大な額の通貨を供給し、服従しなくなった時にはそれを削減するか或いは彼らの反対勢力に対する資金供給すら行って彼らをコントロールしようとしたのです。レーニンは新しいソビエト連邦の絶対的独裁者となったものの金融を制御し得ていない事に気付き始めました。

2:19:30

何者かが陰で操っている。

「国は我々が欲する通りには機能していない。
車が我々の操作に従っていないのだ。何者かが車輪の傍にあって先導している様ではあるが、車は我々が望んだ通りの方向に走ってはいない。
他の力の願望に沿って動いている。」

ウラジーミル・レーニン

02:20:00

誰が背後に居るのでしょうか? 下院金融通貨委員会の議長であるルイス・T・マクファデン下院議員は1920年代と1930年代の世界恐慌の時代全体を通じてそれを次の様に説明しています。

「ロシアの歴史の過程は国際的銀行家達の作戦行動による影響を受けて来ました…ソビエト政府はチェース銀行を通じて行動していた連邦準備制度理事会から米国の財政資金を与えられて…いたのです。

英国は連邦準備銀行通じて我々からお金を引き出し、それを高利でソビエト政府に再び貸出していたのです… ドニエプルダムは不正直で腐敗した連邦準備制度理事会と連邦準備銀行を通じて合衆国の国庫から不正に得た資金で建設されたものです。」

ルイス・T・マクファデン(民主党‐ペンシルバニア)

2:21:46

換言すると、連銀とイングランド銀行は自らを支配している国際的銀行家達の命を受けて、70年間に及ぶかつてない共産革命に油を注ぐ事となった残忍な戦争、何よりも非道な死をもたらしたのです。

2:21:08

両替商達が共産主義を進展させた後にそれを制御出来なくなってしまったのかも知れないと思う人がもし居れば、ボリス・エリツィンが外国から来る支援金の殆どが債務返済の形で西欧の銀行の金庫に舞戻って吸い上げられてしまっている事に当惑していたとの1992年のワシントン・タイムス紙の記事を御伝えしましょう。
およそ正常な精神の持主であれば第一次世界大戦如き大規模な戦争が一つの単純な原因から引き起こされたと思う人はいないでしょう。戦争と言うものは多くの要因が複雑に絡まりあっ引き起こされるものだからです。しかし、他方、戦争から最も多くの利益を得ていた者達を第一次世界大戦の主な要因と観ないで無視するのも同様に愚かな事でしょう。両替商達が果たした役割は決して荒っぽい陰謀論などではないのです。両替商達には動機があり、それは私服を肥やす為の短期的な動機のほか、彼らがその経済的影響力を維持して支配する政治家が首班となる独裁的政府を推し進めると言う長期的な政治的動機なのです。

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