Anti-Rothschild Alliance

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資料室

The pen that rules the world
日本語訳文 『世界を支配するペン』

ルイ・エバン
原文【英語サイト】http://www.michaeljournal.org/penrules.htm

(※ルイ・エバンがこの記事を書いたのは第二次大戦中の1941年であるが、今日にも十分に当てはまる内容である)

あなたには、このペンが何か分かりますか?

これは銀行家のペンです。このペンで彼は帳簿に書き込みます。

実業家、ビジネスマン、政府などが銀行からお金を借りるとき、銀行家はその貸付金を彼の帳簿に記入しますが、その貸付に紙幣や硬貨が用いられることはありません。銀行家が帳簿に記入すれば、それで借り手の口座にお金が創り出されるのです。これは国内において、借り手によって分配される新たなお金です。

借り手が貸付金を返済するために、販売や購買によって国中のお金を集めたとき、銀行家は同じ額のお金を彼の帳簿に記入しますが、そのお金は誰の口座にも振り込まれることはありません。誰もがこの返済に関して、もはや一切小切手を引き出すことは出来ません。このお金はその時、死んだお金になるのです。

貸付金は新たなるお金を創造します。返済はお金を消去し、死せるお金にします。こうしたことは全て、他のどこでもなく銀行で行われます。

銀行家は借り手に貸付金以上のお金を返済するように求めます。お金を創造できるのは、銀行家をおいて他にありません。銀行家の求めるとおりの返済が行われた場合、国に流通するお金はより少ないものになってしまいます。借り手が返済を行えなければ、銀行家は貸付金の抵当物として資産を獲得します。銀行家は貸付金よりも多い額の返済を求めるため、借金を完済できる人がいる一方で、必然的に完済できない人が生じてしまうのです(銀行だけがお金を創造できることを、忘れないで頂きたい)。

産業、事業、農場の破産は、現在の銀行制度によって生じた当然の結果なのです。

政府に関して言えば、政府は決して借りた額を完済することは出来ません。足りない分を公債で補うのです。公債は存在しないお金でありながら、銀行家がそれと同額の返済を求めていることを意味するものでもあります。

公債はその額を増やし続け、その公債に付いてくる利子も同様に増額します。利子は増え続けます。税金は増え続け、納税者のポケットは空っぽになってしまい、皆お金なしで生きなければならなくなります

貸付が返済よりも速く行われているときは、一時的な繁栄がもたらされるでしょうが、それは戦争によって生じるのです。ひとたび戦争が終われば、貸付金の返済に迫られ、失業率は再び上昇しはじめます。

戦争への資金提供のために人はお金を欲するでしょうが、心配せずとも、彼らが戦争のためのお金に困ることは決してありません。銀行家のペンが戦争に費やすお金を創り出すのですから(イラク戦争はそれを証明するひとつの例である)。平時においては、平和と平和活動のためのお金は不足するのです。

これの絵を見てください。富はどこにありますか? 上空に――戦争に使われる大砲や戦闘機にあります。(2003年においては、ミサイルや核爆弾に使われた富を見出すことが出来る)。他にはどこにあるでしょう――見たところ、権力を欲する共産主義者たちの行進の中にも見出せます。1917年のボルシェヴィキ革命はニューヨークの大銀行によって資金を与えられたものなのです(同様に、大銀行はわれわれに共産主義的世界政府を強制するため、第三次世界大戦の準備を推し進めている)。

この絵の下のほうを見てください。左側には、人的資源が燻ったまま呻吟するスラム街があります。銀行家のペンは人間の命に興味を示しません。彼らの関心は、銀行の利益にならないものには向けられないのです。

右側には打ち棄てられた農場があります。銀行家のペンが貸付金以上の返済を要求するため、当の農業主は生産品が売れず、利益を得ることが出来なくなったのです。この農場はもはや生産品を生みだすことはありません。こうして人間が必要とするものが破壊されてしまったのです。農場主の家族は、銀行家のペンによって今日も苦しめられています。どれほど多くの人々が、これと同じ苦しみを味わっていることでしょうか。

銀行家のペン一本が、こうしたこと全ての根源となっているのです。政府のペンは負債にサインをすることしか出来ません。お金を創り出し、消滅させる権限が銀行家のペンによって奪い去られてしまったからです。私たちには、すべての社会の成員の公益に帰する社会的なお金が、社会信用が必要なのです。

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