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資料室

「あけましておめでとう」の真実


●なぜ「あけましておめでとう」なのか

 なぜ「おめでとう」なぜ「めでたい」素朴な疑問だ。世間は「周りが言うから」「それが風習だから」「文化だから」「なんでもいいじゃん、めでたければ」…だいたい、この様に疑問を持たずに受け入れている。ある人のブログに、こんな事が書かれていた。

---「新年のあいさつ「あけましておめでとう」って、別にめでたい事があったから言うんじゃない。日本の信仰には"言霊"というのがあり、口にした言葉が本当になるということです。「あけましておめでとう」と言うと、めでたいことが起こるのです」---

 これ等も、お上(カミ)の並べた理屈に疑問を持たず、盲目的に従うタイプのコメントです。
 何故なのかを、今一度考えなおそう。「あけましておめでとう」はこの言葉そのものが、つまりは「明けない年の可能性」がある事を示唆している。100%達成する事に関して、おめでとうとは通常は言わない。人民を支配したい司祭によって、この様な風習が作られた。それが宗教である。

“恐れ”の無い神に人は信仰心を持たない。狼を“オオカミ”と言うのも、恐れからである。
 民衆に恐怖心を煽り、宗教(信仰)心を持たせる。宗教とは恐怖心によって成り立つシステムである。信仰の見返りに御利益をもらえると信じて、有難がって従う。要は“アメとムチ”である。

 ジョン・レノンも『GOD』という歌の中で、
「神とは、我々が苦悩の度合いをはかる観念だ」と語っている。

God is a concpt by which we measure our pain
I'll say it again
God is...

●日本の神話はパクリ

 元旦祝いは、太陽信仰に由来する。世界中でも同じく、年明けや春分(復活祭)が祝われる。彼ら神官達は古来より暦を研究・記録し、その理屈も解っていた。毎年、年が明けて春が訪れる事も知っている。しかし民衆には「春が来ないかも知れない」と不安に陥れる。

 日本神話『古事記』にも、こんな話がある。
 天照大神(あまてらすのおおみかみ)の天岩戸(あまのいわと)の話。
 ある日、弟のスサノオの乱暴に、気分を害した天照大神(太陽)が岩戸に隠れてしまった。機嫌を取り直してもらうため、八百万の神が供え物をし、若い女の裸踊りなどで盛り上げ、岩戸から外に出てきてもらった という話である。つまり簡単に言えば、太陽が消えない様にするには、貢物と女体を差し出せと言っているのだ。
 この話は日本オリジナルではない。同じネタは世界中にある。

 ギリシア神話においては、海(&馬)神ポセイドンは姉の(大地と豊穣の女神)デメテルに乱暴を働き、デメテルは怒って地上に大飢饉を起こした。
 また、デメテルの別の伝承では、娘のペルセポネを弟の冥府神ハデスに奪われてしまい、嘆いて世界を飢饉に陥れる。大神ゼウスに裁定してもらい、年の半分は娘を地上に返してもらう事になり、作物が再び育った。
 ( *デメテル、ハデス、ポセイドン、ゼウスの順に産まれた兄弟 )

 更には、ペルセポネと美の女神アフロディーテとの間で、アドニスの取り合いの話など、この手の話は多くある。古くは更に遡る事、数千年。メソポタミア神話の女神のイシュタルやイナンナの冥界下りの話に通じる。

 また遠く、中米のアステカ文明の太陽信仰と人身供犠も根本的には同じである。アステカでは、太陽の命を永らえさせる為に、生贄を捧げ続けた。



●冬至と正月のズレ

 なぜ冬至と正月には約10日のズレがあるのか?
 冬至にズレがあると言う事は、夏至も春分も秋分も同じく10日ずらせば、(だいたい)4/1 7/1 10/1と、とても解りやすい数の日になる。なぜ1月1日を現在の日にしたのかは複雑な理由がある。
(ユリウス暦、ニケーア公会議、グレゴリオ暦など複雑に絡んでいる)
 簡単に説明すると、古代ローマでは、春が新年の始まりであったが、ユリウス・カエサルがエジプトから暦を持ち込んだ時に、冬至を年末年始にした。
 太古の昔より世界各地には、太陽神が死んで冬至の3日後に蘇えるという信仰がある。それを後にキリストの誕生日(クリスマス)にした。そのクリスマスの日に+7日した日を元日にしようとした。しかし、フランス革命以前、オランダの反キリストであるユダヤ教徒が、キリストの祭を祝いたくない為、妥協策として“クリスマスから数えて8日目に当たる日”を、“男児がユダヤ人として認められる生後8日目のイエスの割礼日”として祝ったとする。

    " We wish you a Merry Christmas, And a Happy New Year♪"
       (メリークリスマス & ハッピーニューイヤー)

●すり替わる暦

 維新後の、明治天皇の御世(明治6年 1873年)に旧暦は西洋暦にすり変わる。
 今、我々が正月と祝っている日は、日本古来の正月ではない。今から140年ほど前に古来からの風習を廃止した上で、今の正月がある。共産主義の中国ですら今も旧暦正月を祝っているが、我々日本は一早くグレゴリオ暦を取り入れ、その新年を祝うようになった。

●天皇がガーター勲章を授与される。

 英国王室の忠実なる僕の証であるガーター勲章を、明治以降の歴代天皇が授与されている。

明治天皇‥1906年
大正天皇‥1912年
昭和天皇‥1929年
今上天皇‥1998年

にそれぞれ叙勲。日本の天皇以外で非キリスト教徒の外国君主が叙された例はない 大層な栄誉だそうだ。
 出典:http://ja.wikipedia.org/wiki/ガーター勲章


 左から、ガーター勲章を付け騎士団の制服を着る大正天皇。
 ガーター勲章を身に付ける昭和天皇。
 ガーター勲章のイラスト。

英国風がお好きな、日本のロイヤルファミリー

親分が,キリスト教なら、子分も…?

●初詣も新興宗教の儀式


--【初詣】-- wikipediaより抜粋。
初詣が習慣化したのはそれほど古い時代ではなく、明治時代中期のこととされている。明治時代初期までは恵方詣りの風習が残っていたようだが、京阪神において電鉄会社が沿線の神社仏閣をてんでんばらばらに「今年の恵方は○○だ」と宣伝し始めたために、本来の恵方ではない神社仏閣にも詣でるようになり、恵方の意味が薄れ、有名な神社仏閣にお参りするようになったといわれている。
関東においても、京成電鉄や京浜急行電鉄、成田鉄道(現・JR成田線)など、参拝客輸送を目的として開業された鉄道会社が存在する。基本的に「年蘢り」形式を踏まず、単に寺社に「元日詣」を行うだけの初詣は明治以降広まった新しい風習であり、それも鉄道網の発展による賜物という。
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 正月に 電車賃払って、神社の境内の屋台で買い物して、おみくじ買って、賽銭入れて、祈願する。
 宗教は人を支配し、搾取する為に存在する。ささやかな娯楽ではあるが、これも搾取である。
 それとも、賽銭の額でエコひいきをする神を信じますか?



以下、参考文献---------------------

1月1日に一年が始まる理由
http://gito2.blog39.fc2.com/blog-entry-23.html

現在の元日の位置について
http://wagoyomi.exblog.jp/9321896/

なぜ1月1日
http://hirokuro.srv7.biz/

http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_1700.htm

カエザル と アウグストゥス と 暦のお話
http://homepage3.nifty.com/tak-shonai/intelvt/intelvt_047.htm

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