Anti-Rothschild Alliance

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資料室

「ジングルベル♪と鈴を鳴らせば、 泣ぐ子いねがー!!」



これが本当の北欧のクリスマスだ!

サンタのソリ(車)をひく精霊たち。

●聖書にクリスマスは存在しない

 聖書には、クリスマス(以下、X'mas)を祝いなさいという記述はなく、12月25日がクリスマスであるとも書いていない。
 本当は、サンタクロースも、X'mas ツリーも、X'mas リース(常緑樹の輪)、X'mas パーティも、X'mas ケーキも、X'mas プレゼントも、元々は異教徒(邪教?)の風習である。

●キリストの生誕日は不明

 キリストの誕生日には諸説あり、12/25(冬至)、1/6、3/21(春分)、4/14、もしくは5月、または夏‥はたまた、10月1日か2日…とも言われている。
・・・とにかく聖書の記述によると 「羊飼いが野宿をしながら、寝ずの番をしていた」 とあり、このイエスの生誕地とされるベツレヘム地方の冬の寒さや雨の多さでは、真冬の12/25ではない事は確かなようだ。
しかし、政治的な都合もあり、325年のニケーア公会議において、12/25をキリストの誕生日にした。

●サンタクロースは北欧の人ではない

 サンタクロースは、4世紀頃の聖(サンタ)ニコラスが由来とされているが、聖ニコラスは小アジア(トルコ)の司教である。小アジアでソリは乗らない。つまり北欧の人ではない。
 各地の土着宗教をキリスト教に改宗させるため、色々な聖人or伝承が送り込まれた。そこで土着宗教からキリスト教が取って代わった。つまり宗教侵略である。
 北欧では、それまで北欧神話の神々が崇拝されていた。そこへ、キリスト教と共にサンタクロースがやってきて、神々の座を乗っ取り、土着の神々が精霊に格下げされた。 本来、トナカイがひく ソリに乗っていたのは、北欧の主神オーディンやトールである。

●お供のトナカイは、なぜ8頭?

 トナカイが8頭の理由は、オーディンの愛馬である8本足の馬“スレイプニル”がソリ(もしくは車)を牽(ひ)いていたのに関係される。因みに、トールは二匹の山羊に戦車を引かせていた。
 イギリスやドイツなどのゲルマン文化圏には、その名残りとして、週の曜日には北欧神話の神々の名前が付けられている。

火曜 = Tuesday(テュール)、水曜 = Wednesday(オーディン)、木曜 = Thursday(トール)、金曜 = Friday(フレイヤ)

 土曜(サターン)のSaturdayは、ローマ神話の農耕神サトゥルヌスからである。ギリシア神話でいう主神ゼウスの父クロノスに当たる。王位を奪われる事を怖れたクロノスは、産まれてきた子を次々に喰らい続けるが、末子のゼウスの反逆に遭い王位を簒奪される。ギリシア神話では子ゼウスによって冥府に幽閉されるが、ローマではこのサトゥルヌス神を12/17〜24日の一週間だけ祝う事を許される。

●X'masリースは、日本の門松と同じ

 サトゥルヌス祭では、冬の間も枯れない常緑樹(モミ、柊、月桂樹など)を飾る。X'masにこの常緑樹を輪にしたリースを扉などに飾るように、日本の正月も門松を飾ったりする。 世界各地の年越しで、この様な風習が見られるには訳がある。一年で日照時間が一番短くなる冬至(12/22)が過ぎて3日後、即ち12/25は目に見えて太陽の軌道が北に移動しだす日である。太陽の復活を祝う風習は世界各地にあり、日本の正月も同じ理由である。 太陽と常緑樹との関係は深い。ギリシア神話の太陽神アポロンは、冬に枯れない月桂樹を輪にして作った月桂冠をかぶっている。

~サトゥルヌスの祭り~
 サトゥルナリア(Saturnalia)と呼ばれ、かなり過激な祭りとして知られていた。その狂気は中東地方のバビロニアの女神キュベレの祭りや広い範囲に見られたディオニュソス(バッカス)祭などとも通じる。ただキュベレ祭やバッカス祭が各自勝手に馬鹿騒ぎしていた傾向があるのに対して、サトゥルナリアの場合は整然としており、“サトゥルヌスが倒されてユピテルが王位に上がった”のになぞらえて祭りの王が選ばれ、祭りの期間中全ての権力を与えられた上で祭りの最後には殺害されるということが行われていた地域もある。これは“ひとつの年の太陽が死んで、翌年の太陽が生まれる”という事になぞらえて、冬至頃に行われる地域もあった。そのためサトゥルナリアはクリスマスの起源の一つと考えられている。
 参考文献 http://www.ffortune.net/fortune/astro/sensitive/saturn.htm

●サンタの帽子

 ローマ帝国では、ローマ神話のユピテル(ジュピター)からキリスト教に信仰を移行する前段階で、(版図拡大により)ペルシア起源の太陽神ミトラを崇拝する ミトラ教 が流行った。ミトラ神は赤いプリュギア帽子と赤い衣で、牛を屠(ほふ)る姿で描かれている。その帽子はお馴染みのサンタ帽である。

●クリスマス・ツリー

 X'masツリーを使って祝うのは、ゲルマン人のユール祭の習わしである。サトゥルヌス祭と同じく、モミの木など冬も枯れない常緑樹を使用するのは、太陽の復活を願っての古来からの習わしである。

●クリスマスツリーに飾る “ベツレヘムの星”とは?

 木の頂点には“ベツレヘムの星”と言われる星を飾る。
“ベツレヘムの星”とは何の星か?聖書には、

「三博士たちは星に導かれてさらにベツレヘムへの道を進み、星が止まった真下に、母マリアに抱かれたイエスを見出した」 とある。

 宗教学者や天文学者によって長年議論の対象であるが、 何百年に一度の星の動きだと、民衆の生活に関係なく、興味も持たれない。ましてや三賢者しか目にしていないとあれば・・。 それよりも、毎年新年を祝う際に目にする現象の方が、民衆に信仰心を植え付ける事ができる。

 古代エジプトでは、夏至を新年としていた。オリオン座の中央に並ぶ三ツ星( 帯の部分 )の直線の指し示す東の空に、シリウス星(東の星)が夜明け前に輝き、そして 元旦の太陽が昇る。 シリウス星はエジプトでは、女神イシスとされる星である。
 エジプト神話において、オリオン座はオシリス神である。 オシリスは 闇の神 セトによって殺されてしまう。その後、オシリスの妻イシスが夫の遺骸をかき集めオシリスを冥府の支配者として復活させ、その子種を得てイシスは処女のまま太陽神ホルスを産む。 エジプトの神話と、その数千年後に誕生したキリストの神話はとても似ている。
 キリスト教の処女マリアは星座の乙女座(Virgo)としても知られている。ラテン語で “Virgo” は処女を意味し、“パンの館”という意味もある。乙女座は一般的に麦穂を持つ乙女の姿で描かれている。そして、乙女座は8月・9月の収穫の時期を表わす。イエスが産まれたとされる“ベツレヘムと”いう地名はヘブライ語でまさに収穫を意味する「パン(肉)の館」である。

乙女座はギリシア神話だと豊穣の女神デメテルや、その娘ペルセポネである。 そのルーツは、古代メソポタミアの女神イシュタルである。つまり“ベツレヘムの星”とは、異教の女神イシス(イシュタル)の事なのである。イシュタル信仰は人身御供の儀式もあり、新約聖書では【バビロンの大淫婦】と忌み嫌われている。

ただし、地域によって、どの季節を新年とするかは違ってくる為、当てはまる星も違ってくる。“ベツレヘムの星”の正体の別の可能性としては、金星なのかもしれない。五芒星☆は古代より金星を意味する。☆は豊穣に繋がる、性愛の女神イシュタルとされてきた。

補足: 古来、日本を含めた世界の多くの地域は春を新年とした。ローマも、もともと新年は春にしていた。


●ツリーのカラーボールと金糸のモール

 現代の街角のオシャレなX'masツリーの装飾は形がシンプルで、その意味するところが判りにくいが、ここにも異教的意味が込められている。
 あの丸いカラーボールは、リンゴを模したモノで、“豊かな実り”を意味する。
 モール(キラキラした糸)を巻きつけたモノは、“天使の髪の毛”を意味する 。
「豊かな実り」に「天使の髪の毛」?
 これは、実は“エデンの園”の【生命の木】を表わしている。アダムの妻エヴァをそそのかした【蛇(サタン・光の天使ルシフェル)】と、【知恵の実】である。 知恵の実は、一般的にリンゴで描かれる事が多い。リンゴが【知恵の実】とされたのは、その横に切った断面の模様にあるのだろう。 中心が☆の形になる。これは、前述したようにイシュタルの象徴だ。
 右の画像は、“リリス(イシュタル)の壁像。両脇にフクロウを従えている。

●飾り付けの、人形やフクロウ

 “知の象徴”として「フクロウ」をツリーに飾る事もあるそうだが、これも同じく異教のリリス(イシュタル)の象徴であり、それに従う鳥である。 リリスは、アダムの最初の妻でありアダムに逆らった存在だ。 蛇(サタン)を女性で描かれる事もあり、蛇がリリスだとも言われている。また、フクロウは子供の生贄を要求する【モレク神】の象徴でもある。 クリスマスツリーに人形などの飾り物を付けるのも、異教徒の習わしで、もとは生贄を吊るしていた名残である。

●クリスマスツリーの三角形

 “X'masツリーの三角形は、「三位一体」を表す”とされているが…
「三位一体」の教義は、ニケーア公会議(325年)に制定されたものです。 ローマ皇帝コンスタンティヌスは当時キリスト教徒でもなく、洗礼を生涯受けなかった。 ブリタニカ百科事典(英語)は次のように述べています。

ニケア公会議では、「コンスタンティヌスが自ら主宰者となり,討論を積極的に導くと共 に……同公会議で発布される信経の中でキリストと神との関係を『父との同一実体』とする重要な定式を……じきじきに提案した。……同皇帝に威圧された司教たちは、わずか二人の例外を除き,多くは不本意ながらも、その信経に署名した」。

●クリスマス・プレゼントの由来

 オーディンの8本足の馬スレイプニルのために、古代のゲルマンやノルマンの子供たちは、冬至の前の夜にブーツを暖炉のそばに置き、スレイプニルのために干し草と砂糖を入れ、オーディンはその見返りとして、子供たちに贈り物を置いて行ったという。    http://ja.wikipedia.org/wiki/ワイルドハント

16世紀まで、12/6にサンタクロース祭を祝っていたが、
 ルターによる宗教改革が始まると、聖人たちも否定されるようになる。その後、“プレゼントは聖人からではなく、主イエス・キリストから もたらされるものでなければならない”という発想により、12月25日にプレゼントを交わすようになっていった。

●クリスマス・パーティ

 北欧の冬至祭ユールでは、聖獣の雄豚をほふり、丸太を焚き、飲酒・会食をするなど、共同体的な祭りとして今日もその呼び名と共に北欧に現存する。  サトゥルヌス祭では、豊穣を求めるべく性的な解放も行なわれ、ご馳走を食べ、"幸運の贈り物"と称したプレゼントの交換も行われていた。
 因みに、聖書原理主義的なプロテスタント教徒は豚や酒、煙草を避ける傾向があり、慎ましいクリスマスを送る。

●クリスマス・ケーキ


 “子どもらは、たきぎを集め、父たちは火をたき、女は粉をこね、パンを造ってこれを『天の女王』に供える。また彼らは他の神々の前に酒を注いで、わたしを怒らせる”  ~エレミヤ書 7章18節~

この“天の女王”とは、女神イシュタルの事であり、“わたし”とは、聖書の神の事である。

【ユール・ログ】
 ユール祭において、森で巨木を伐採して、多くの場合リボンで飾られ、家へと運ばれる。家に運ぶ際、同行しているうちで最年少の者は、薪の上に乗ることができる。この薪には魔力があり、太陽の輝きを助けると言われている。
 このユール・ログを模したケーキが、「ブッシュ・ド・ノエル」である。

●世界のサンタクロース

 添付画像<世界のサンタ>で判るように、我々が認識しているサンタは、数あるうちの一つである。
我々日本人がどれだけ、アメリカ文化(ハリウッド)にどっぷりと浸かり、洗脳されてしまっているかが判るであろう。 日本人が思う“世界の常識”は、本当の世界の常識ではない。

出典:旭川サンタプレゼントパーク
http://www.santapresentpark.com/profile/santaprofile.html




<世界のサンタ紹介>

ニコラ
(小アジア)
サンタクロース
(アメリカ)
ファザークリスマス
(イギリス)
クリストキント
(ドイツ)
マロース
(ロシア)
 欧州で最も歴史あるサンタ。繊細で厳格な性格。人々を常に優しく見守る。サンタたちの中でも長老で、権威がある。  世界で有名なサンタ。陽気でほがらか。優しいおじいさん。子供の喜びそうなことをいつも探している。サンタたちの中でもムードメーカーである。  イギリスのサンタ。賑やかで楽しいパーティが大好きで、その席ではいつも人々を楽しませてくれる。  天使たちと一緒に贈り物を届けるサンタ。子供らしい、純真で無邪気な外見と心を持つ。 照れ屋なのでいつのまにか消えてしまう。  ロシア民話に登場するサンタ。大雑把で自由奔放な性格。彼がもたらす寒く厳しい冬の翌年には必ず豊作になるため、人々は冬の寒さに耐えることができる。
ベファーナ
(スペイン)
マダム ノエル
(フランス)
バレン
(イタリア)
ロチア ホワイト
(東欧)
ルチア
(スウェーデン)
 贈り物を配り歩く魔女サンタ。動きも性格も少しおどけた可愛らしいお婆ちゃん。好奇心旺盛で、楽しい玩具を作る研究をしている。  歌を歌いながら贈り物を届けるサンタ。
落ち着いていて上品。思いやりが人一倍強く、人々を優しい気持ちにさせてくれる。
 愛の聖者として有名なサンタ。礼儀正しく、明朗活発でさわやかな青年。恋愛中の若者の相談役にもなる。チョコレートが大好き。  ロシア民話に登場する甘えん坊な女の子のサンタ。冬に花を贈り、心のあたたかさを届けてくれる。  光をもたらす聖者として有名なサンタ。
知的で活発、しっかり者の少女。光のつえでいろいろな場面にあかりをともす。

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